ツメバケイが描かれた着物はあったでしょうか。始祖鳥の生き残りといわれた空を飛ばず、鉤爪があり、葉っぱだけを食べる一目一科一属一種の鳥。国旗の縁取りも、水玉の仕上げは、気候が熱帯で雨や滝など水源豊かなガイアナを見事に表現しています。
ギニア高地に見られる壮大な落差の滝をモチーフに、博多献上の文様を生かしながら、その中に織り上げた手織りの作品。縁取りにはガイアナの花が、シャボン玉の中に並んでいるようなデザインの工夫を見ることができ、女性ならではの豊かな感性を感じ取れます。